エンジントルク変動
レシプロエンジンでは吸入、圧縮、膨張、排気を繰り返すため、行程ごとにピストンが受けるガス圧は変化する。そのためにトルクに変動が生じる。膨張行程では大きなトルクが発生し、微視的には回転速度が増大するが、排気、吸入、圧縮の行程ではピストンが負の仕事をするために、平均的にはマイナスとなる。このトルク変動が乗り心地や騒音振動の要因となっている。エンジンを多気筒化することにより、互いにトルクの変動を相殺するので変動幅は小さくなる。また、トルク変動による回転速度の変化率は、回転速度の40分の1程度以下になるように、フライホイールの慣性質量が定められている。
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