エリフの主張
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/17 00:18 UTC 版)
三人の友は受けた災いの故にヨブを断罪するが、それに対してヨブは自らの神に対する潔白を主張し、なおかつ正義を盾に引き下がらない。このような堂々巡りのまま彼らがヨブの説得を果たせずにいるところにエリフが登場し、ヨブの罪を示せなかったことに憤慨しながら意見を述べる。 エリフはヨブには罪があるかどうかは神が判断することであって、議論の方法に問題があると主張する。仮にヨブの主張を認めると、神の正義は完全でなくなり、神の倫理が無秩序なものになってしまうことに憤慨している。ただし、エリフの主張は、神の万能性に倫理の根拠を置いており、倫理的な関連性についてではなく形式的な視点に基づいており、文章中の情報から評価することは難しく、文章中から明確な論点が導き出せる場合を除いて、詳細な解釈は避けた方が無難である。
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