エピソードや過去にあったリメイク企画など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/12 08:21 UTC 版)
「仁義 (映画)」の記事における「エピソードや過去にあったリメイク企画など」の解説
音楽は当初は『シェルブールの雨傘』や『ロシュフォールの恋人たち』『おもいでの夏』『風のささやき』やスティーブ・マックイーン主演の『華麗なる賭け』『栄光のル・マン』『ハンター 』で知られるミシェル・ルグランが担当をする予定であった。ド・マルサンはルグランから「自分のことは気にしなくてもいいから」と電話をもらい感謝したという。メルヴィルから却下されたルグランの音楽は『黒い輪 セルクル・ノワール』と題されたメルヴィル音楽のサントラCDで3曲聞くことができる。 本作『仁義』の演出や作劇の手本作品はジョン・ヒューストン監督の『アスファルト・ジャングル』である。また、その他のメルヴィル監督作『賭博師ボブ』や『リスボン特急』にも影響を与えたといわれている。また『仁義』と同じドロン主演でメルヴィルの遺作である『リスボン特急』でリカルド・クッチョーラが演じたキャラには、『アスファルト・ジャングル』と同じスターリング・ヘイドン主演のスタンリー・キューブリック監督『現金に体を張れ』の影響もあるといわれている。 メルヴィルを敬愛する香港映画の巨匠ジョン・ウーが同作をリメイクする企画があったが実現されなかった。 ウーと同じく香港映画の巨匠であり、メルヴィルを敬愛するジョニー・トーもオーランド・ブルーム主演で同作をリメイクする企画があった。しかし、こちらも実現されずに終わってしまった。ジョニー・アリディが主演したトー監督作品『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』でジョニー・アリディが使用している拳銃は、当初『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』の主演予定であったアラン・ドロンがジョニー・アリディに記念に渡したものである。また『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』でジョニー・アリディが演じた役名は、『仁義』と同じくメルヴィル&ドロンのコンビ作の『サムライ』で、ドロンが演じた主人公「コステロ」と同じであり、蓮實重彦も著書の『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』の評で指摘している 。
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