エノキタケリノール酸の血中における濃度と組成変化を調べたヒト介入試験
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/06 08:45 UTC 版)
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BMI が21以上23未満の健常な男女20人(男性:14人、女性:6人)を対象にしたプラセボニ重盲検法試験にて、中性脂肪値が上昇する食事をとった後にエノキタケリノール酸を摂取し、その吸収と血中遊離脂肪酸濃度、および含有脂肪酸の構成比率を調べた。一般的に血中中性脂肪が上昇すると、血中の遊離脂肪酸は中性脂肪の合成や脂肪組織で貯えられたり生体内で利用されるので、血中における遊離脂肪酸濃度は減少する。本実験において、食後に血中中性脂肪が上昇(血中遊離脂肪酸が減少)する場合においても、エノキタケリノール酸を摂取した試験群は非摂取対照群に比べて有意に遊離脂肪酸およびリノール酸の血中濃度(つまりエノキタケリノール酸の濃度)が高かった。さらに、血中におけるエノキタケリノール酸のもつ特徴的な脂肪酸構成に有意な変化は認められず、安定して存在することが明らかになった。(齋藤博ほか、2011)
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