エドウィン・ブース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/31 16:34 UTC 版)
「ロバート・トッド・リンカーン」の記事における「エドウィン・ブース」の解説
ロバート・リンカーンはすでに名の知れた俳優であったエドウィン・ブース(英語版)に死ぬか重傷を負う可能性があった汽車の事故から救助してもらったことがある。彼はその後にロバートの父親を暗殺することになるジョン・ウィルクス・ブースの兄でもあった。事故はニュージャージー州ジャージーシティの汽車の駅のプラットホーム上で発生した。正確な日付は不明であるが、ジョン・ウィルクス・ブースがリンカーン大統領を暗殺する前、ロバート自身は1863年終わりか1864年初めごろに発生したとしている。寝台車を購入するためにプラットホームで待機していたロバートは汽車が突然動き出したために足場を失ってしまった。偶然居合わせたブースがロバートが着ていたコートの襟をつかんで引き戻したおかげで、難を逃れることができた。 ユリシーズ・S・グラント将軍の側近となったロバートは同僚の士官で大佐を務めるアダム・バドー(英語版)に事故のあらましを話した。ブースはその英雄的行為を称賛するバドーからの手紙を受け取るまで、救助した青年が大統領の息子であることを知らなかった。弟がリンカーン大統領を暗殺したのはそれから1年足らず後のことであった。リンカーン大統領支持派であったエドウィン・ブースにとって、この事故の記憶が暗殺事件後に少なからず慰めとなったと言われている。
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