ウェスタ川越
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/06 03:57 UTC 版)
| ウェスタ川越 | 
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       ウェスタ川越とウニクス川越
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| 情報 | |
| 通称 | ウェスタ川越 | 
| 正式名称 | 埼玉県西部地域振興ふれあい拠点施設 川越市文化芸術振興・市民活動拠点施設 | 
| 完成 | 2015年3月 | 
| 開館 | 2015年3月23日 | 
| 客席数 | 大ホール:1,712席(最大) | 
| 延床面積 | 40,211m² | 
| 用途 | オペラやクラシックコンサート、バレエ、演劇など | 
| 運営 | NeCST | 
| 所在地 |  〒350-1124 埼玉県川越市新宿町1-17-17  | 
    
| 最寄駅 | JR東日本川越線・東武東上線「川越駅」下車徒歩5分 | 
| 最寄バス停 | 西武バス「ウエスタ川越前」下車徒歩1分 | 
| 最寄IC | 川越IC | 
| 外部リンク | https://www.westa-kawagoe.jp/ | 
ウェスタ川越(ウェスタかわごえ)は、埼玉県川越市新宿町1-17-17に所在する埼玉県および川越市の複合施設。川越駅西口徒歩5分に位置する。2015年3月に竣工、開館[1]した。
埼玉県が保有する部分の正式名称は「埼玉県西部地域振興ふれあい拠点施設」[2]、川越市が保有する部分については「川越市文化芸術振興・市民活動拠点施設」である[3]。
日本環境マネジメント、コングレ、NTTファシリティーズ、テレビ埼玉ミュージックで構成されるNeCSTが指定管理者となっている。
概要
埼玉県と川越市共同の大規模事業である、西部地域振興ふれあい拠点施設として約163億円[4]を投じて整備された。川越駅西口にある13,524平方メートル(m2)の用地を用いて建設された。埼玉県が保有する部分には川越地方庁舎が移転[注釈 1]入居したほか、多目的ホールを中心とする交流支援施設や創業支援ルームが整備されている。また川越市が保有する部分にはオーケストラピットを備えた大ホールを核とし、生涯学習施設などが設置されている。またイベントなどに利用される交流広場は県・市の共有である[1]。
「ウェスタ」の名称は、埼玉県西部および川越駅西口の「West(西)」と、様々な市民活動等が当該施設から始まる「Start(スタート)」とを組み合わせて作られた造語である[6]。
また、隣接地に建設された商業施設(民間にぎわい施設)は「ウニクス川越」と命名され[注釈 2]、テナントとしてヤオコー、ノジマ、エムアイプラザなどが入居している。
施設
埼玉県の施設
- 交流支援施設(多目的ホール・会議室)
 - 創業支援ルーム
 - 川越地方庁舎 ※多くは旧川越地方庁舎から移転したもの。 
    
- 川越比企地域振興センター
 - 川越県税事務所
 - パスポートセンター川越支所
 - 消費生活支援センター川越
 - 西部環境管理事務所
 - 川越農林振興センター
 - 川越建築安全センター
 - 出納総務課川越駐在
 - 西部教育事務所
 
 
川越市の施設
- 大ホール
 
- 1,712席、プロセニアム形式(可変)のホール。1階席から3階席まで客席があり、貸館利用時には「1階席のみ」といった利用の仕方も可能である。
 
- リハーサル室(小ホール)
 
- 面積 約220m²。音響反射板設置時の大ホールのステージ面積とほぼ同じとなっている。
 
- 市民活動・生涯学習施設 (活動室、会議室、音楽室、和室)
 - 男女共同参画推進施設(研修室)
 - 南公民館
 
- 開業当時はウェスタ川越証明センターが併設されていたが、U_PLACEに移転した。
 
- ウェスタ川越つどいの広場
 
- 子育て支援センターが中原町に移転したことに伴い、名称を変更した。
 
- ウェスタ川越 市民相談室
 
その他
- 公益社団法人川越法人会
 - 関東信越税理士会 川越支部
 - 埼玉県信用保証協会 川越支店
 - 埼玉県中小企業団体中央会 川越支所
 - カフェ&ベーカリーどんなときも - 社会福祉法人皆の郷が運営する就労継続支援A型事業所。
 
建設の経緯
当地における公共施設建設計画の構想は、1980年代に川越市と周辺2市3町(狭山市・坂戸市・鶴ヶ島町・日高町・川島町)で策定されたキュービックプラン21[7]に遡る。この構想には、国・県・市の様々な業務やイベントスペース、文化施設などを含む「県南西部地域業務センター(仮称)」が含まれていた。
このプランに沿った誘致活動を受け、埼玉県は1990年12月に「西部地域産業文化センター(仮称)」の建設概要を公表した[8][9]。当時埼玉県立川越図書館と福祉センターが立地していた県有地に、隣接する市有地や民有地を加えた約24,000 m2の敷地に高さ約150メートルの超高層ビルを建設する計画で、1994年度着工、1996年度竣工を予定した[10]。
この時点での整備費調達方針は、先行した大宮ソニックシティと同様に民間資本を活用するものであった。しかし、民有地の取得が進まないことに加え、バブル崩壊による景気低迷で民間の投資意欲が減退し[11]、1995年に至って計画は見直されることとなった[12]。
2007年、それまでのオフィスを中心とした産業振興目的から、地域住民の利便性を目的とした施設へと計画を変更し、改めて「西部地域振興ふれあい拠点施設」としての整備に関する協定が埼玉県と川越市の間で結ばれた[13]。この時も資金調達や整備にはPFI方式を用いるとされたが、落札企業が不祥事により県の指名停止を受けるなどして当初の2011年度完成予定が遅れることとなり、最終的には直営方式で建設されることになった[14]。2013年1月に起工式が行われた[15]。
関連項目
脚注
注釈
出典
- ^ a b c 埼玉県産業労働部産業支援課・川越市文化スポーツ部文化芸術振興課 (2024年7月). “埼玉県西部地域振興ふれあい拠点施設 川越市文化芸術振興・市民活動拠点施設 指定管理者募集要項” (pdf). 2025年3月6日閲覧。
 - ^ “埼玉県西部地域振興ふれあい拠点施設条例” (pdf) (2013年6月29日). 2025年3月6日閲覧。
 - ^ 川越市文化芸術振興・市民活動拠点施設条例 川越市例規集
 - ^ 「西部拠点施設、川越市の負担は96億円 /埼玉県」『朝日新聞』2012年6月1日、埼玉西部・1地方、23面。
 - ^ 「川越市が地方庁舎跡1.2haを広場化で24年度予算に事業費」『』2023年10月13日。2025年3月6日閲覧。
 - ^ ウェスタ川越. “施設全体構成”. 2025年3月6日閲覧。
 - ^ 「21世紀が見えてきた キュービックプラン21」『広報川越』第709号、川越市、1988年12月25日、8面。
 - ^ 「埼玉県、川越に産業振興施設――150メートル級の複合ビル」『日本経済新聞』1990年12月4日、地方経済面 首都圏B、5面。
 - ^ 「県西部地域産業文化センター、川越駅西口に建設 埼玉」『朝日新聞』1990年12月4日、朝刊 埼玉。
 - ^ 「平成八年度に百五十メートル級ビルが完成予定 (仮称)西部地域産業文化センター基本構想まとまる」『広報川越』第806号、川越市、1993年1月10日、3面。
 - ^ 「大幅遅れ 川越の西部産業文化センター(ニュース・探る追う)/埼玉」『朝日新聞』1995年2月21日、朝刊 埼玉。
 - ^ 「埼玉県、3民活事業見直し――テクノグリーンセンターなど、地元と協議機関」『日本経済新聞』1995年7月21日、地方経済面 埼玉、40面。
 - ^ 「地域振興施設、県と共同整備 川越市、協定締結」『朝日新聞』2007年11月27日、朝刊 埼玉 1地方、31面。
 - ^ 「振興施設建設を直営方式に 川越市、県の意向受け入れる/埼玉県」『朝日新聞』2010年9月5日、朝刊 埼玉西部・1地方、31面。
 - ^ 「川越駅西口の複合施設起工、15年開業予定」『日本経済新聞』2013年1月16日、地方経済面 埼玉、40面。
 
外部リンク
座標: 北緯35度54分15.6秒 東経139度28分44.9秒 / 北緯35.904333度 東経139.479139度
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