ウェーブレット処理
読み方: うぇーぶれっとしょり
【英】: wavelet processing
【英】: wavelet processing
反射波の分解能を高めるためにかけるフィルターの一種。地下を伝播{でんぱ}する地震波はいろいろな原因で分解能が低下する。例えば重複反射(→デコンボリューション・フィルター)がその例である。また、震源波形そのものの分解能が不十分なこともその原因になる。さらに、地震探鉱機、受振器などの総合的な回路特性や地層の吸収特性なども、地震波の分解能を低下させる主要な原因である。分解能を回復するのに通常適用されるのはデコンボリューション・フィルターであるが、厳密な意味でこのフィルターが有効なのは、反射波がミニマム・フェイズという特別な性質を満たすときに限られる。この仮定は近似として大変優れているが、さらに精度の良い地下構造を得るにはミニマム・フェイズ特性に限定されない処理が必要になる。それを実現するのがウェーブレット処理である。 |
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