アメリカハマグルマとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > アメリカハマグルマの意味・解説 

アメリカハマグルマ

(ウェデリア から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/22 09:29 UTC 版)

アメリカハマグルマ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: キク目 Asterales
: キク科 Asteraceae
亜科 : キク亜科 Asteroideae
: Sphagneticola
: アメリカハマグルマ S. trilobata
学名
Sphagneticola trilobata
(L.) Pruski
シノニム

Wedelia trilobata

英名
Bay Biscayne Creeping-oxeye[1]
葉は浅く3裂
(2025年6月 沖縄県石垣市)
農耕地の斜面に繁茂
(2025年6月 沖縄県石垣市)

アメリカハマグルマ(学名:Sphagneticola trilobata)は、キク目・キク亜科に分類される半つる性多年草の一種。別名「ミツバハマグルマ」。園芸種として「ウェデリア」とも称される[2][3]

分布

中央アメリカを原産地とする[4]アメリカ合衆国オーストラリアコンゴ民主共和国インドネシア日本沖縄)、太平洋諸島帰化植物として定着している[5][6]

特徴

草丈40-50cm[4]。地表を這い接地部から発根し、長さ3–5 mになる[7]。葉は長さ4-9cmで縁辺に不規則な鋸歯があり、浅く3裂することが多い。花は長さ6–15 cmの花茎に単生する。頭花は径3–4 cm、舌状花は橙黄色で長さ13 mm×幅5 mmほど。周年開花[7][6]

熱帯から亜熱帯の森林、農耕地、海岸、河原、市街地などに生育する。

外来種問題

日本では1970年代から沖縄の各地に緑化植物として導入され、野生化している[5][7][6]。世界的にはマングローブや海岸植生といった希少な自然環境に侵入し、在来種生態系を脅かしており、侵略的な外来種となっている[4]。また、農耕地では駆除困難で厄介な雑草とされる[6]

こうした悪影響から、国際自然保護連合では本種を世界の侵略的外来種ワースト100のひとつに選定している[4]。日本でも外来生物法により「我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト(生態系被害防止外来種リスト)」の緊急対策外来種に指定している[8]

刈り取った断片から発根して拡大するため、抜き取りによる防除が必要となる[5]

脚注

参考文献

  • 植村修二ほか編著「アメリカハマグルマ」『増補改訂 日本帰化植物写真図鑑 第2巻 -Plant invader 500種-』全国農村教育協会、2015年、410頁。 ISBN 9784881371855 
  • 林将之; 名嘉初美「アメリカハマグルマ」『沖縄の身近な植物図鑑』(第2版)ボーダーインク、2023年。 ISBN 9784899824350 



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アメリカハマグルマ」の関連用語

アメリカハマグルマのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アメリカハマグルマのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアメリカハマグルマ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS