ウインチ曳航
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/29 03:20 UTC 版)
グライダー発航法には、地上に定置した重い車両に載せたウインチで曳航する方法もある。ヨーロッパのグライダー・クラブではウインチ曳航が広く利用され、飛行機曳航は補助的な方法である。ウインチの動力は通常は大きなディーゼルエンジンであるが、油圧モーターや電動モーターもある。 ウインチは、グライダーに取り付けた長さ1,000~1,600 mの高張力鋼または合成繊維の曳航索を巻き取る。グライダーは短時間で急角度の上昇の後に、曳航索を高度400~700 mで離脱する。 ウインチ曳航の利点はコストが安い点であるが、飛行機曳航にくらべると到達高度は低く、離脱後の数分間で上昇気流を見つけない限り、飛行時間は短い。ウインチ曳航では曳航索が切断する危険があるので、パイロットはそれに対処する訓練を受ける。
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