ウイルス非構造タンパク質
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ウイルス学において、ウイルス非構造タンパク質(ういるすひこうぞうたんぱくしつ、英: viral nonstructural protein)とは、ウイルスがコードしているが、ウイルス粒子の一部ではないタンパク質のことである[1]。
一般的には、ウイルスが自身を複製するために使用するさまざまな酵素や転写因子が含まれる。例としてウイルスプロテアーゼ(3CL/nsp5など)、RNAレプリカーゼやその他のテンプレート指向ポリメラーゼ、および宿主を制御するための何かの手段があげられる。
例
- NSP1 (ロタウイルス)
- NSP4 (ロタウイルス)
- NSP5 (ロタウイルス)
- インフルエンザの非構造タンパク質
- NS1インフルエンザタンパク質
- HBcAg- B型肝炎のコア抗原
脚注
- ^ Viral Nonstructural Proteins - MeSH・アメリカ国立医学図書館・生命科学用語シソーラス(英語)
関連項目
ウイルス非構造タンパク質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 00:33 UTC 版)
「ウイルスタンパク質」の記事における「ウイルス非構造タンパク質」の解説
詳細は「ウイルス非構造タンパク質」を参照 ウイルスの非構造タンパク質は、ウイルスのゲノムによってコード化されたタンパク質であり、感染した細胞で発現する。ただし、これらのタンパク質はビリオン内では組み立てられていない。ウイルスが複製される際に、いくつかのウイルス非構造タンパク質は、複製プロセス自体に影響を与える重要な機能を実行する。同様に、ウイルスの組み立て時にも、これらのタンパク質の一部は、組み立てプロセスに影響を与える重要な機能を実行する。このようなウイルス非構造タンパク質の機能としては、レプリコン形成、免疫調節、およびウイルス構造タンパク質をコードする遺伝子のトランス活性化などが挙げられる。
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