ウィンザー・アンド・ニュートンとは? わかりやすく解説

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ウィンザー・アンド・ニュートン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/19 04:01 UTC 版)

Winsor & Newton
種類
株式会社
業種 画材
設立 1832年 (190年前) (1832) ロンドン
創業者 William C. Winsor
Henry Newton
本社
事業地域
世界的
製品 油絵具アルキド水彩アクリル絵具パステルガッシュ画筆キャンバス
ブランド Professional Watercolour, Cotman, Series 7 brush
親会社 コルアート英語版[1]
ウェブサイト winsornewton.com

ウィンザー・アンド・ニュートン英語: Winsor & Newton、略称: W&N)は、絵画などに使われる絵具を販売するイギリスロンドン画材会社である。1832年に化学者のウィリアム・ウィンザー (William Winsor) と、芸術家のヘンリー・ニュートン英語版によって設立された。

歴史

当初は、ロンドン ラスボーン・プレイス 38のヘンリーの家で経営された。1866年に、ヴィクトリア女王から『最高級水彩絵筆』のオーダーを受け、チョウセンイタチの毛を使った最高品質の絵筆ブランド「Series 7」が作られた[2]。1937年に、会社をロンドン北西のウィールドストーン英語版に移した。

次のような技術革新により、近現代の水彩絵具や油絵具の形態成立にも大きく関わる。

  • 1834年:チャイニーズホワイト顔料の開発[3][4][5]。それまでの水彩絵具の白色にはしばしば鉛白が使われ、有毒かつ黒変を生じる原因となっていたが、酸化亜鉛を改良したチャイニーズホワイト顔料の開発により、安全・安定な白色が利用可能になり、ひいては白色顔料を利用するガッシュ(不透明水彩)の質が向上した。
  • 1835年:グリセリン保湿剤の採用[6][7]。それまでの水彩絵具は自製するか、すりおろしたり練り直す固形絵具が主であったが、グリセリン保湿剤の採用により、筆で溶かせる固形絵具が流通するようになった。
  • 1840年以降:チューブ入り練り絵具の市販[6][7][5]。1840年にガラス製シリンジを油絵具容器に採用、1842年にスクリューキャップ付き金属製チューブを油絵具容器に採用、1846年に金属製チューブを水彩絵具容器に採用した。

ギャラリー

出典

  1. ^ Colart”. Lindéngruppen. 2022年10月18日閲覧。
  2. ^ Our most royal fan: Queen Victoria 出版者:Winsor & Newton
  3. ^ ジンクホワイトの注目ポイント”. ウィンザー&ニュートン/バニーコルアート. 2022年10月18日閲覧。
  4. ^ Douma, Michael, curator (2008年). “Zinc white”. Pigments through the Ages. Institute for Dynamic Educational Development. 2022年10月18日閲覧。
  5. ^ a b Barker, Elizabeth E (2004年). “Watercolor Painting in Britain, 1750–1850”. Heilbrunn Timeline of Art History. Metropolitan Museum of Art. 2022年10月18日閲覧。
  6. ^ a b 荒木豊「絵具講座(第VII講)水彩絵具」『色材協会誌』第75巻第9号、色材協会、2002年、 450-454頁、 doi:10.4011/shikizai1937.75.450
  7. ^ a b ウィンザー&ニュートンの歴史”. ウィンザー&ニュートン/バニーコルアート. 2022年10月18日閲覧。

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