ウィキウィキシャトルとは? わかりやすく解説

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ウィキウィキシャトル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/02 21:33 UTC 版)

ウィキウィキ・シャトルの車両(2008年)
かつての車両Chance RT-52がホノルル空港を走る様子

ウィキウィキ・シャトル(Wiki Wiki Shuttle)はハワイ州ホノルルにあるダニエル・K・イノウエ国際空港で運行されている無料のシャトルバスである。シャトルにはゲートと各ターミナル間を行き来して旅客や荷物を輸送する便、空港内で車いすの旅客の移動補助を行う便、ターミナル間の旅客輸送のために空港周辺の公道を走る便があり、空港内の便はハワイ時間の午前6時から午後10時まで運行されており、公道を走る便は午前3:00から午後10:30まで運行されている[1]

実際の運行をとらえた映像。2016年撮影。

ハワイ語で""wiki""は「早い」を意味する。このシャトルの名称はアメリカのプログラマであるウォード・カニンガムが1994年に新しいウェブサイトを「ウィキウィキ・ウェブ」と呼ぶきっかけになった[2]。カニンガムはハワイを訪れた際に空港カウンターの職員からウィキウィキ・シャトルを利用するよう勧められたことを思い出し、自らが開発していたウェブサイトのタイトルに"Quick"の代わりに"Wiki"を使うことを思いついたという[3]

運行の削減

"Wiki-Wiki Bus stop"の表示(2001年)

1970年、ウィキウィキ・シャトルは「暫定的」な措置として運行を開始した。2007年、空港はウィキウィキ・シャトルの廃止を検討していた。旅行者は暑くて遅い、時代遅れのバスに苦情を言うこともあった。バスは不便で快適性に欠けるだけでなく、報道によれば、バスの重量と活動量が建造物への大きな負荷となっていた[4]

2007年11月に、地元メディアはターミナル間輸送がバスから空調付通路に転換されると報じた[5]。転換の第一段階は2009年10月に完了し、国際線の旅客はバスに加えて空調付通路を通って入国審査に向かう選択肢が与えられた[6]

当初、バスは「航空サービス国際グループ」(Aircraft Services International Group)によって運営されていた。2009年4月に空港はシャトルバスの運営を、ハワイで観光バス事業などを運営するロバーツ・ハワイ英語版に変更した。名称は「WikiWiki shuttle」から「HNL shuttle」に変更された[7][8]

2010年の通路完成以降、バスの利用は減少した[9]。それにもかかわらず2013年に新車が導入され、新しいバスのサインには再び「Wiki Wiki」と表示された[10][11]。2021年現在は国際線とアメリカ行きの便の利用者も利用可能である[1]

関連項目

  • Chance RT-52英語版…元々ウィキウィキ・シャトルに使用されていた車両
  • TheBus…ホノルルの公共輸送サービス
  • wikiwiki…WikiWikiWebの起源 

脚注

  1. ^ a b INTRA-AIRPORT TRANSPORTATION”. the State of Hawaii, Department of Transportation, Airports Division. 2021年10月24日閲覧。
  2. ^ Olson, Parmy (June 15, 2006). “Whitman Gets EBay Users Mingling With Blogs, Wiki”. Forbes.com. オリジナルの2012年5月30日時点におけるアーカイブ。. https://archive.today/20120530220124/http://www.forbes.com/2006/06/15/whitman-ebay-wiki-cx_po_0615autofacescan15.html 2010年11月19日閲覧。 
  3. ^ WIKI AND ITS DIFFERENT FACETS”. Badan Barman (2006年). 2021年10月24日閲覧。
  4. ^ Dingeman, Robbie (April 8, 2007). “Honolulu airport getting $2.3B makeover”. The Honolulu Advertiser. http://the.honoluluadvertiser.com/article/2007/Apr/08/bz/FP704080355.html 2008年3月12日閲覧。 
  5. ^ Honolulu's airport to replace Wiki-Wiki system”. KPUA Hawaii News/Associated Press (November 8, 2007). 2008年4月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年11月13日閲覧。
  6. ^ Dingeman, Robbie (October 15, 2009). “New US$13.2 Million Concourse Opened Today”. The Honolulu Advertiser (eTurboNews). オリジナルの2012年3月3日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120303212659/http://www.eturbonews.com/12281/international-arrivals-honolulu-airport-will-have-better-experie 2010年11月19日閲覧。 
  7. ^ David, Mari-Ela (April 10, 2008). “Hawaii Teamsters Allege Improprieties in New Wiki Wiki Shuttle Contract”. Hawaii News Now. http://www.hawaiinewsnow.com/Global/story.asp?S=8145768 2010年11月19日閲覧。 
  8. ^ Intra-Airport Transportation”. Honolulu International Airport. State of Hawaii, Department of Transportation. 2010年11月19日閲覧。
  9. ^ Segal, Dave (Oct 28, 2010). “Airport adds new corridor to replace Wiki Wiki”. Star Advertiser (Honolulu). https://www.staradvertiser.com/2010/10/28/business/airport-adds-new-corridor-to-replace-wiki-wiki/ 2021年5月17日閲覧。 
  10. ^ Hawaii Airports Modernization | Honolulu International Airport”. hawaiiairportsmodernization.com (2013年10月3日). 2013年10月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年2月11日閲覧。
  11. ^ Intra-Airport Transportation — Hawaii Airports” (2013年9月27日). 2013年9月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年2月11日閲覧。

外部リンク


ウィキウィキシャトル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 04:53 UTC 版)

ダニエル・K・イノウエ国際空港」の記事における「ウィキウィキシャトル」の解説

ウィキウィキシャトルは1970年から運行している無料空港内巡回バスである。メインターミナル中心部使用する便以外の国際線旅客多くは、ターミナル到着後に到着ゲートからメイン・ターミナル入国審査場まで2両連結バス移動する。このバスは同空港シンボル存在となっている。 旧型バス車内空調装備されておらず、入口階段がありバリアフリー対応難しいことから、空調付き連絡通路建設して完成後に全廃することになった。だが、2010年通路完成後もバス運行継続しており、2013年には新型バス導入された。

※この「ウィキウィキシャトル」の解説は、「ダニエル・K・イノウエ国際空港」の解説の一部です。
「ウィキウィキシャトル」を含む「ダニエル・K・イノウエ国際空港」の記事については、「ダニエル・K・イノウエ国際空港」の概要を参照ください。

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