ウィア=フェラン構造の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 10:06 UTC 版)
「ウィア=フェラン構造」の記事における「ウィア=フェラン構造の特徴」の解説
ウィア=フェラン構造はケルヴィン構造と異なり2種類のセルからなる。ただし、それらの体積は等しい。 セルの一つは五角十二面体(英語版)である。五角形の面を12枚持つものの正十二面体ではなく、対称性は黄鉄鉱体型(Th)である。 もう一つは切頂ねじれ双六角錐(en:truncated hexagonal trapezohedron)である。六角形の面2枚と五角形の面12枚を持つ十四面体で、反角柱の対称性(D2d)を持つ。ケルヴィン構造の六角形と同じように、どちらのセルでも五角形はわずかに曲がっている。 ウィア=フェラン構造の境界面積はケルヴィン構造よりも0.3%低いが、現時点ではこれが最適構造だとは証明されていない。 ウィア=フェラン構造は自然界に存在する。体積の等しい泡の集合体に適切な境界条件を与えれば、自己組織的にA15相(英語版)を取ることが実験的に示されている。A15相とはウィア=フェラン構造における各セルの重心に原子を置いた結晶構造をいう。
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