インバース水素化ナトリウム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/16 14:30 UTC 版)
「水素化ナトリウム」の記事における「インバース水素化ナトリウム」の解説
インバース水素化ナトリウムと呼ばれる化合物は、 Na − {\displaystyle {\ce {Na^-}}} と H + {\displaystyle {\ce {H^+}}} によって構成されている。 Na − {\displaystyle {\ce {Na^-}}} はアルカリドの一つで、この化合物は通常とは異なり水素からナトリウムへと電子が移動するため、非常に高いエネルギーを蓄えている。インバース水素化ナトリウムの誘導体の生成にはアダマンザンが用いられ、アダマンザンは H + {\displaystyle {\ce {H^+}}} を不可逆的に閉じ込めることで Na − {\displaystyle {\ce {Na^-}}} の影響を妨げている。理論的には、剥き出しのプロトン化第三級アミンとナトリウムアルカリドの錯体でさえも特定の溶媒中では準安定となるだろうと考えられている。しかし、これらのイオンの反応障壁は非常に小さく、また適切な溶媒を見付けるのは恐らく困難である。
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