インダス文明との関係について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/05/07 04:58 UTC 版)
「コト・ディジ」の記事における「インダス文明との関係について」の解説
38cm×19cm×9cmという規格化された泥レンガ、三角形の儀礼用陶板、動物や母神土偶などの陶製遺物、ビーズ、縦長の剥片石器などの石製遺物、土器に描かれる魚鱗文や交差円文、連続円花文などの後のインダス文明に引く継がれる文化要素を多く持つことから、コト・ディジ文化は、M. R. ムガルによって初期ハラッパー文化と呼ばれることになったが、焼レンガが見られないこと、カーリバンガン下層にみられた銅器も見られないこと、文様に類例は確かに見られるが、土器そのものは、ハラッパー文化のものと著しく異なることなどから、ハラッパー文化の初期段階をなしたとか、直接発展してハラッパー文化を生み出したとは考えにくいというのが多くの研究者の見方となっている。コト・ディジ文化が、ハラッパー文化と共存し、さらには、それにすっかり取って代わられるという過程が何を意味するかで、研究者間に論争が続いている。
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