イチゲロフ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 04:38 UTC 版)
「イヴォルギンスキー・ダツァン」の記事における「イチゲロフ」の解説
1927年、イヴォルギンスキー・ダツァンの12代目パンディト・ハンボ・ラマ、ダシ=ドルジョ・イチゲロフは弟子や友人達に死後自分の体を埋葬し、30年後にそれを掘り返してみる様に言ったという。それから彼は蓮華座に祈って死んだ。僧侶たちはそれに従い、30年後彼の遺体が掘り出されたときには驚くべきことに全く腐敗していなかった。それどころかとても30年の月日が流れたようには見えず精々死後2、3年に見えた。僧侶たちはこの「奇跡」にソビエトが反応することを恐れ、無銘の墓にイチゲロフの遺体を埋め直した。 この出来事は長年に渡って忘れられず、2002年9月11日に遺体は掘り出されてダツァンへ移され、僧侶たちだけでなく科学者・病理学者によって詳しく調べられた。公式声明によると遺体は全ての筋肉・内部組織・柔らかい関節・皮膚いずれにも腐敗の兆候はみられず、保存状態は非常によい。興味深いことに防腐処理やミイラ化は全くされていないという。
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