イオン交換膜法
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イオン交換膜法(いおんこうかんまくほう)またはIEM法(ion-exchange-membrane法)とは、電解法の一つで、イオン交換膜と電気分解を用いて塩化ナトリウム水溶液から水酸化ナトリウムを合成する方法である[1]。副産物として塩素と水素が得られる。日本ではかつて水銀法と隔膜法が使われていたが、それぞれ人体に有害な水銀とアスベストを使っていたことから、水銀法は1986年6月[2]、隔膜法は1999年8月[3]に姿を消し、これ以後すべてイオン交換膜法となっている[4]。
反応機構

陽極室(アノード側)は塩化ナトリウムの飽和水溶液で満たされ、電気分解により塩素ガスが発生する。
イオン交換膜法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/21 01:27 UTC 版)
詳細は「イオン交換膜法」を参照 イオン交換膜法(IEM法、IM法)は、電解槽を陽イオン交換膜で陰極側と陽極側を仕切り、陽極側に塩化ナトリウム水溶液、陰極側に純水を注入して電気分解する。陽イオン交換膜は陰イオンを透過させないため製品に塩化ナトリウムが混入することなく、電解槽の時点で水酸化ナトリウム濃度を30wt%まで上げることができる。 水銀と石綿は人体に有害であることから、現在、日本国内の水酸化ナトリウムはすべてイオン交換膜法で生産されている。
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