イオン交換膜法とは? わかりやすく解説

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イオン交換膜法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/22 06:55 UTC 版)

イオン交換膜法(いおんこうかんまくほう)またはIEM法(ion-exchange-membrane法)とは、電解法の一つで、イオン交換膜電気分解を用いて塩化ナトリウム水溶液から水酸化ナトリウムを合成する方法である[1]。副産物として塩素水素が得られる。日本ではかつて水銀法隔膜法が使われていたが、それぞれ人体に有害な水銀アスベストを使っていたことから、水銀法は1986年6月[2]、隔膜法は1999年8月[3]に姿を消し、これ以後すべてイオン交換膜法となっている[4]

反応機構

塩化ナトリウムの電気分解で使われる一般的な電解槽の模式図。クリックで拡大アノードでは塩化物イオン(Cl-)は塩素(Cl2)に酸化される。ナトリウムイオン(Na+)は陽イオン交換膜を自由に透過するが、水酸化物イオン(OH-)と塩化物イオンは透過しない。カソードではが水酸化物イオンと水素(H2)に還元される。

陽極室(アノード側)は塩化ナトリウム飽和水溶液で満たされ、電気分解により塩素ガスが発生する。


イオン交換膜法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/21 01:27 UTC 版)

電解法」の記事における「イオン交換膜法」の解説

詳細は「イオン交換膜法」を参照 イオン交換膜法(IEM法、IM法)は、電解槽陽イオン交換膜で陰極側と陽極側を仕切り陽極側に塩化ナトリウム水溶液陰極側に純水注入して電気分解する。陽イオン交換膜は陰イオン透過させないため製品塩化ナトリウム混入することなく電解槽時点水酸化ナトリウム濃度を30wt%まで上げることができる。 水銀石綿人体に有害であることから、現在、日本国内水酸化ナトリウムはすべてイオン交換膜法で生産されている。

※この「イオン交換膜法」の解説は、「電解法」の解説の一部です。
「イオン交換膜法」を含む「電解法」の記事については、「電解法」の概要を参照ください。

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