イェカピクストラの修道院
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「ポポカテペトル山腹の16世紀初頭の修道院群」の記事における「イェカピクストラの修道院」の解説
イェカピクストラ (Yecapixtla) は、モレロス州の市である。この地には1525年にフランシスコ会士たちが来て、慎ましやかな礼拝堂を建てた。これはのちにアウグスティノ会士ホルヘ・デ・アビラ (Jorge de Ávila) によって威圧的な城塞を兼ねた修道院にかえられた。付属聖堂は礼拝堂が建つアトリウムの後ろに控えている。 聖堂のファサードは、ケルビムや花々で飾り建てられたもので、落ち着いた美しさをもっている。素晴らしい彫刻に囲まれたプレテレスコ様式のファサードの上には、ゴシック様式の薔薇窓がついている。ファサードを冠した小さなペディメントの下には、聖フランチェスコが受けた5つの傷に似たシンボルがある。それは同時にイエスが十字架刑の際に受けた傷を表しているのである。左には心臓を貫いている矢を示すシンボルがあるが、これはアウグスティノ会を表している。 付属聖堂には16世紀に石から削り出して作られた説教壇や、リブを持つゴシック様式の丸屋根がある。回廊はアーチを支える力強い柱をそなえている。
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