アーナンド県とは? わかりやすく解説

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アーナンド県

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 07:17 UTC 版)

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アーナンド県

Anand district
乳製品会社アムールの入口。
愛称: 
キング・チャロタール (kingCharotar)
グジャラート州内の位置
インド
グジャラート州
面積
 • 合計 3,204 km2
人口
(2011)
 • 合計 2,092,745人
 • 順位 州内 14位
 • 密度 650人/km2
言語
 • 公用語 グジャラート語
ヒンディ語
英語
等時帯 UTC+5:30 (IST)
ナンバープレート GJ-23[1]
ウェブサイト ananddp.gujarat.gov.in/Anand

アーナンド県 (Anand District) は、インド西部グジャラート州で、異称のチャロタール (Charotar) としても広く知られている[3]1997年ケーダー県から分離して創設された。行政の中心となる県都は、アーナンドである。北側はケーダー県、東側はヴァドーダラー県、西側はアフマダーバード県に接しており、南側はカンバート湾に面している。主要都市は、カンバートカラムサード英語版タラプール英語版ペトラード英語版ソジトラ英語版である。

人口構成

アーナンド県における宗教
宗教
ヒンドゥー教
  
85.95%
イスラム教
  
11.99%

2011年インド国勢調査英語版によると、アーナンド県の人口は 2,092,745人で[4]、そのうち男性は 1,088,253人[5]、女性は 1,002,023人で[5]、おおよそ北マケドニアの総人口と等しく[6]アメリカ合衆国ニューメキシコ州の人口と概ね同じ水準にある[7]。これは、全部で640あるインドの県の中で 219位にあたる[4]。アーナンド県の人口密度は 711人毎平方キロメートル (1,840/sq mi) である[4]2001年から2011年にかけての10年間における人口成長率は 12.57%であった[4]。アーナンド県では男性1000人に対して、女性は921人で[4]識字率は 85.79%となっており[4]、男性の93.23%[5]、女性の77.76%は識字力を有している[5]

2011年インド国勢調査の時点では、人口の 96.67%が第一言語としてグジャラート語を使用しており、ヒンディー語とした者は 2.25%、ウルドゥー語は 0.58%であった[8]

人口推移
人口 ±% p.a.
1901 512,296 —    
1911 502,049 −0.20%
1921 509,946 +0.16%
1931 554,746 +0.85%
1941 659,996 +1.75%
1951 796,376 +1.90%
1961 958,629 +1.87%
1971 1,173,757 +2.05%
1981 1,448,666 +2.13%
1991 1,642,615 +1.26%
2001 1,856,872 +1.23%
2011 2,092,745 +1.20%
source:[9]

経済

アーナンドの経済は、農業から大規模な産業まで幅広く、活気に満ちている。主要な産物としては、タバコバナナがある。アーナンドの近郊には、有名な乳製品会社であるアムール英語版などがある、非常に大規模な工業地区 Vitthal Udhyog Nagar がある。この工業地区には、エレコン・エンジニアリング英語版などの有名企業も進出している。この他にも、1938年創業のチャロタール鉄工所 (The Charotar Iron Factory)、ウォーム・スティーム (Warm Steam)、ミルセント (Milcent)、アトランタ・エレクトリックス (Atlanta Electrics) などが立地している。 アムールは、アーナンドに本拠を置くインドの乳製品会社である。アムールは、インドの白い革命 (White Revolution) に拍車をかけ、インドを世界最大の牛乳、乳製品生産国に押し上げた。アムールはインド最大の食品ブランドであり、海外市場にも進出している。,

行政区画

アーナンド県は、テシル/に相当する8つのタルカ (taluka) に区画されている。すなわち、アーナンド、アンクラヴ英語版ボルサード英語版カームバート英語版ペトラード英語版ソジトラ英語版タラプール英語版ウムレト英語版である[10]

名所

アーナンド県の地勢図。
  • アーナンド[11] - アムール (AMUL: Anand Milk Union Limited) の創業者にして、協同組合運動「ミルク・シティ (Milk City)」の生みの親であるトリブヴァンダス・キシバイ・パテール英語版の生誕地[12]
  • アムール - 「インドの白い革命」と言われるオペ レーショ ン ・ブラッ ド英語版の起源[13]
  • 全国酪農開発委員会英語版本部[14]
  • アーナンド農村経営研究院英語版
  • アーナンド農業大学英語版[15]
  • カラマサード英語版 - サルダール・パテールの生誕地。
  • カームバート - カームバート湾に面した古代以来の歴史的な港で、外国貿易の地。
  • バドラン英語版 - 1世紀ほど前のマハーラージャサヤジラオ・ガイクワード3世英語版統治下の繁栄と土木事業によって「ガイクワードの州のパリ (Paris of Gaekwad state)」と称される。
  • サルダール・パテール大学英語版- アーナンド県ヴァラブ・ヴィディヤナガール英語版に所在[16]

脚注

  1. ^ RTO Gujarat Codes”. 2016年5月28日閲覧。
  2. ^ Anand Pin Code”. MapsofIndia.com. 2016年5月28日閲覧。
  3. ^ History of Anand District”. Gujarat Government. 2012年10月9日閲覧。
  4. ^ a b c d e f District Census 2011”. Census2011.co.in (2011年). 2011年9月30日閲覧。
  5. ^ a b c d Anand District Panchayat”. ananddp.gujarat.gov.in (2016年). 2016年5月28日閲覧。
  6. ^ US Directorate of Intelligence. “Country Comparison:Population”. 2011年10月1日閲覧。 “Macedonia 2,077,328 July 2011 est.”
  7. ^ 2010 Resident Population Data”. U. S. Census Bureau. 2013年10月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年9月30日閲覧。 “New Mexico - 2,059,179”
  8. ^ 2011 Census of India, Population By Mother Tongue
  9. ^ Decadal Variation In Population Since 1901
  10. ^ Gujarat Administrative Divisions 2011”. Office of The Registrar General & Census Commissioner, Ministry of Home Affairs, Government of India. 2011年10月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月5日閲覧。
  11. ^ [1]
  12. ^ Patel, Tribhuvandas | BIOGRAPHY”. Ramon Magsaysay Award Foundation. 2015年11月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月5日閲覧。
  13. ^ 中里亜夫「インドの農村開発としてのオペレーション・フラッド計画 (<シンポジウム>「途上国開発と地理学」)」『地理科学』第54巻第3号、1999年、 195-202頁。 NAID 110002960727
  14. ^ National Dairy Development Board”. National Dairy Development Board. 2019年11月5日閲覧。
  15. ^ Anand Agricultural University”. Anand Agricultural University. 2019年11月5日閲覧。
  16. ^ About the University”. Sardar Patel University. 2019年11月5日閲覧。

関連項目




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