アンプリアブラバとは? わかりやすく解説

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カステリョー・ダンプリアス

(アンプリアブラバ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/14 14:33 UTC 版)

Castelló d'Empúries

  


 カタルーニャ州
 ジローナ県
コマルカ アルト・アンプルダー
面積 42.3 km²
標高 17m
人口 11,787 人 (2023年)[1]
人口密度 278.65 人/km²
住民呼称 castellonense
castelloní[2]
Castelló d'Empúries
スペイン内カステリョー・ダンプリアスの位置
Castelló d'Empúries
ジローナ県内カステリョー・ダンプリアスの位置

北緯42度15分30秒 東経03度04分30秒 / 北緯42.25833度 東経3.07500度 / 42.25833; 3.07500座標: 北緯42度15分30秒 東経03度04分30秒 / 北緯42.25833度 東経3.07500度 / 42.25833; 3.07500

カステリョー・ダンプリアス(カタルーニャ語: Castelló d'Empúries)またはカステリョン・デ・アンプリアス(スペイン語: Castellón de Ampurias)[2]は、スペインカタルーニャ州ジローナ県ムニシピ(基礎自治体)。公式名はカタルーニャ語名のCastelló d'Empúriesクマルカ(郡)としてはアルト・アンプルダーの構成自治体のひとつである。フィゲーラスの9km東に位置する。自治体内にはヨーロッパ最大級の別荘併設型ヨットハーバー(マリーナ)で知られるアンプリアブラーバ地区がある。

歴史

サンタ・マリーア教会

アンプリアス郡英語版の政庁所在地だったアンプリアスがあまりにも簡単に海賊の略奪を受けたため、1079年にはカステリョー・ダンプリアスがアンプリアス郡の政庁所在地となった。1325年から1341年には町の拡大が行われ、1385年にはアラゴン=カタルーニャ連合王国に組み込まれた。

半島戦争中の1809年には、ナポレオン率いるフランス軍の第113戦列歩兵連隊フランス語版がここで戦った[3]

1970年代にはコスタ・ブラバの海岸にアンプリアブラーバの人工都市ができたため、カステリョー・ダンプリアスの旧市街はやや縮小している。

地理

面積は42.3km2であり、市庁舎がある旧市街の標高は17mである。地中海ロザス湾から約4km内陸にある旧市街のカステリョー・ダンプリアス地区、ロザス湾に面しているアンプリアブラーバ地区と、2つの人口中心地を有している。近隣の町には、フィゲーラスロザスパララーダ英語版フルティアー英語版などがある。

自治体域にはアンプルダー湿地自然公園スペイン語版がある。アンプルダー湿地はロザス湾の一部であり、エブロ・デルタ同様にマラリア性湿地だった。4,800ヘクタールの面積を持ち、カタルーニャ州で2番目に大きな湿地である。アンプルダー湿地はフルビアー川スペイン語版ムガ川スペイン語版に挟まれている。1983年に自然公園に指定された。中世の市街地はムガ川に三方を囲まれており、北東方向にはカステリョー池カタルーニャ語版が存在した。やがてカステリョー池は干拓されて農地となり、ムガ川の最下流部は最短距離で地中海に注ぐこととなった。

地区

2000年時点では3,039人が旧市街のカステリョー・ダンプリアス地区に、3,227人が海岸部のアンプリアブラーバ地区に住んでいた。2000年時点では両地区の人口差はわずかだったが、カステリョー・ダンプリアス地区の人口増加が緩やかなのに対して、アンプリアブラーバ地区の人口増加は急激であり、両地区の人口差は拡大した。2009年の自治体人口は12,111人であり、8,001人がアンプリアブラーバ地区、3,971人がカステリョー・ダンプリアス地区に住んでいる。139人は散居形態にある。

  • アンプリアブラーバ地区 : 8,001人
  • カステリョー・ダンプリアス地区 : 3,971人
  • その他(散居人口) : 139人

アンプリアブラーバ地区

アンプリアブラーバ地区のマリーナ
水路が張り巡らされたアンプリアブラーバ地区

カステリョー・ダンプリアスの自治体内には、ロザス湾に面してアンプリアブラーバ地区がある。アンプリアブラーバ地区はヨーロッパ最大級の別荘併設型ヨットハーバー(マリーナ)である。もともとこの場所は湿地帯だったが、1964年に居住用マリーナの建設が計画され、1975年にアンプリアブラーバ地区が完成した。航行用水路長は24kmにも達し、総水路長は40kmにも達する。夏季には人口が約80,000人まで増加する。建設にあたってはイタリアのヴェネツィアを理想とし、アメリカ合衆国のフロリダ州における同様の計画を模倣している。

ギリシア=ローマ時代の古代都市アンプリアスアクロポリスにも近い。街の北側にはアンプリアブラーバ飛行場英語版があり、あらゆるレベルのスカイダイビングを提供している。

人口

カステリョー・ダンプリアスの人口推移 1717-2009
出典:INE(スペイン国立統計局)1900年 - 1991年[4]、1996年 - [5]

行政

スペインでは4年ごとに行われる地方選挙で自治体首長と自治体議会議員が選出される。スペインまたは欧州連合加盟国の国籍を持つ18歳以上の自治体住民が選挙権を持つ。自治体議会議員の定数は人口によって定められており、現在のカステリョー・ダンプリアスの場合は定数17である。

首長一覧(1979-)
任期 首長名 政党
1979–1983 Francesc Brossa i Anglada PSCスペイン語版
1983–1987 Francesc Brossa i Anglada (83-84)
Esteve Ripoll i Cornell (84-87)
PSCスペイン語版
1987–1991 Miquel Casellas i Hortensi CiU
1991–1995 Miquel Casellas i Ortensi CiU
1995–1999 Xavier M. Sanllehí i Brunet ERC
1999–2003 Xavier M. Sanllehí i Brunet UPM
2003–2007 Xavier M. Sanllehí i Brunet CiU
2007–2011 Salvi Güell i Bohigas ERC
2011–2015 Xavier M. Sanllehí i Brunet CiU
2015–2019 Assumpció Brossa(15-16)
Salvi Güell i Bohigas(16-)
CiU
2019– n/d n/d

出身者

脚注

  1. ^ Idescat. El municipio en cifras”. www.idescat.cat. 2024年3月14日閲覧。
  2. ^ a b Celdrán Gomáriz, Pancracio (2004). Diccionario de topónimos españoles y sus gentilicios (5 ed.). Madrid: Espasa Calpe. pp. 230. ISBN 978-84-670-3054-9 
  3. ^ Tony Broughton. “French Infantry Regiments and the Colonels who Led Them: 1791 to 1815”. The Napoleon Series. 2016年10月22日閲覧。
  4. ^ Poblaciones de hecho desde 1900 hasta 1991. Cifras oficiales de los Censos respectivos.
  5. ^ Cifras oficiales de población resultantes de la revisión del Padrón municipal a 1 de enero.

外部リンク


アンプリアブラバ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/30 02:11 UTC 版)

ロザス湾」の記事における「アンプリアブラバ」の解説

ロザス湾にあるアンプリアブラバは「スペインヴェネツィア」とも呼ばれるロザスの町に近い湾北部はかつて湿地広がっていたが、1964年観光コミュニティ造成する都市開発開始され1975年現在のアンプリアブラバが完成した総延長40km以上の運河コミュニティ中に張り巡らされており、個別ヨット係留地を持つ別荘立ち並んでいる。このコミュニティには全長660mの滑走路を持つアンプリアブラバ飛行場があり、スカイダイビングなどのスカイスポーツ使用されている。アンプリアブラバはスカイダイビングメッカであり、ヨーロッパ中からスカイダイバーが集まる。 アンプリアブラバは単独ムニシピオ基礎自治体ではなく人口11,000人のカステリョー・ダンプリアス自治体内にあるコミュニティであるが、夏季にはアンプリアブラバ単独滞在者数が約80,000人となりジローナ県県都ジローナにも肩を並べるほどのコミュニティ人口を持つ。 バルデラ城から見たロザス湾 ロザス湾内の港湾 ロザス海岸 エル・ブジ アンプリアブラバの運河 アンプリアブラバの地図

※この「アンプリアブラバ」の解説は、「ロザス湾」の解説の一部です。
「アンプリアブラバ」を含む「ロザス湾」の記事については、「ロザス湾」の概要を参照ください。

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