アレイスター・クロウリーの業績
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「セレマ」の記事における「アレイスター・クロウリーの業績」の解説
アレイスター・クロウリー(1875-1947)は、イギリスのオカルティスト、著述家、社会的扇動者であった。 クロウリーの主張するところによれば、1904年、彼はアイワスと呼ばれる存在から『法の書』を授かり、同書は彼がセレマと呼ぶ宗教・哲学体系の土台としての役目を果たすことになった。クロウリーはこの書から下記の言葉をセレマの法として要約した。 汝の意志することを行え、それが法のすべてとなろう 愛は法なり、意志の下の愛こそが 「汝の意志することを行え」を越える法はない シュリ・グルデヴ・マヘンドラナス(en:Shri Gurudev Mahendranath)らは、クロウリーはラブレーからセレマの法を蘇らせたと書いている。アレイスター・クロウリーは『セレマの前歴』(The Antecedents of Thelema, 1926)の中で、ラブレーは「マスター・セリオン自身の理解するところとまさしく同じようなセレマの法を本質的に説いており」、さらに「ラブレーの最高傑作には、370年後にアイワスがアンク・アフ・ナ・コンスに啓示するであろう書のことを明確に予見した内容が完全な形で収められている」と書いた。しかし、クロウリーの伝記作家ローレンス・スーテインは以下のように異なる見解を述べている。 予言の問題は別として、ラブレーはセレマの先駆者ではなかった。ラブレーは異端的な信条において禁欲的自制と自発的なキリスト教信仰と親切心とを混ぜ合わせたのであり、それは愉快なものであって、体系的なものを示そうとしたものではなかった。
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