アリア「影の歌」
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アメリータ・ガリ=クルチによるアリア「影の歌」1917年録音、イタリア語歌唱 この音声や映像がうまく視聴できない場合は、Help:音声・動画の再生をご覧ください。 『ディノラ』の第2幕のコロラトゥーラソプラノのアリア「影の歌」(Ombre légère)は、美しい月の光のふりそそぐ夜の森で田舎娘ディノラによって歌われる。彼女は愛するオエルが行くへ不明となり、正気を失い、森の中をさまよっている。彼女は寂しくひとり踊り、戯れながら自分の影に向かって独り言を呟く。至難なフィオリトゥーラ(英語版)(旋律の装飾)の技巧とレッジェーロの華麗な旋律が歌い手の優れた美声とテクニックを要求する難曲である。全曲が上演されることの稀な本作にあって、単独で取り上げられるアリアである。このアリアは「いわゆる狂乱の場」と考えられる。アデリーナ・パッティは『ディノラ』の国際的名声を高める役割を担い、ベルリン、ウィーン、サンクトペテルブルク、ニューヨークなどで歌った。このアリアはアメリータ・ガリ=クルチ、リリー・ポンス、マド・ロバン(英語版)、マリア・カラス、ビヴァリー・シルズ、ジョーン・サザーランド、アンナ・モッフォ、スミ・ジョー、ナタリー・デッセイ、ディアナ・ダムラウなどによって歌われている。
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