アベノミクス以後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 15:05 UTC 版)
2015年3月末時点で前年度同月より全国115銀行の不良債権の残高は1兆780億円も減少して9兆1430億円となった。同じ基準で比較が可能な1999年以降で3月末時点として初めて10兆円を下回った。アベノミクスによる景気の回復によって、多くの銀行の融資先の複数の企業の経営が安定したことが寄与したことが理由であった。2015年3月末には融資などに占める不良債権比率も前年度比0.3%低下して1.6%であり、主要行は1.1%、地方銀行は2.4%だった。 2016年3月末時点で全国115銀行の不良債権の残高は、前年度同月より8%減少して8兆3800億円となった。同じ基準で比較が可能な1999年以降で3月末時点として過去最低を更新して、90年代に深刻になった金融危機で急増して2002年3月末には43兆2070億円とピークに達した不良債権が激減した。継続している景気の回復で多くの銀行で融資先の企業の経営が安定したことが寄与した。2016年3月末には融資などに占める不良債権比率も前年度比0.1%低下して1.5%であり、主要行1.0%、地方銀行は2.1%でいずれも低下して負債率の継続した減少で安定を見せている 。
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