アーネシの曲線
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アーネシの曲線(アーネシのきょくせん) (伊: la versiera di Agnesi, 英: witch of Agnesi) またはアーネシの魔女は直交座標における方程式
- ^ 岩波数学公式I, p. 271.
- ^ http://www.mathcurve.com/courbes2d/agnesi/agnesi.shtml
- ^ Lynn M. Osen, Women in Mathematics, 1975, p. 45.
- ^ サイモン・シン, Fermat's Enigma, p. 100.(サイモン・シン著、青木薫訳『フェルマーの最終定理』新潮社〈新潮文庫〉、2006年。ISBN 4-10-215971-1)
- ^ David J. Darling, The universal book of mathematics: from Abracadabra to Zeno's paradoxes, 2004, p. 8.
- 1 アーネシの曲線とは
- 2 アーネシの曲線の概要
- 3 方程式
- 4 性質
- 5 歴史
アニェージの曲線
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「マリア・ガエターナ・アニェージ」の記事における「アニェージの曲線」の解説
彼女は1748年、アニェージの曲線と呼ばれる曲線を論じている。これは英語圏では「アニェージの魔女」(Witch of Agnesi)とも呼ばれる。その由来はやや複雑な事情によるもので、ある種の誤訳とも言える。 具体的な経緯は以下のようなものである。この曲線が最初に扱われたのは1630年、ピエール・ド・フェルマーによってであるが、当時は特別な名前は与えられていなかった。後の1713年、修道僧にして数学者であるGuido Grandiによりこの曲線はVersoria(ラテン語で「ロープ」の意)と名付けられ、更にこの曲線はVersiera(ラテン語で「Versine関数のような」の意)とも記述された。Instituzioni analitiche ad uso della gioventu italianaにおいてアニェージはGuido Grandiの記述に従い、この曲線をVersieraとして紹介したが、イタリア語においてVersieraは「悪魔」「魔女」の意味を持つ単語でもあった。このため、後にこの文献をイタリア語から英語に翻訳したJohn Colson教授はこれを「(アニェージの)魔女」と訳したのである。 もっとも、この曲線を名付けたGuido Grandiもまたイタリア人であり、この意味の重複には明らかに気付いていたものと思われる。彼が自身でVersoriaの名を与えておきながら、あえてVersieraとも記述したのは、二つの語の類似性を見出した彼の遊び心によるものだとも言われる。更に厄介な事に、Instituzioni analitiche ad uso della gioventu italiana原文での記述は「la versiera」即ち女性形であった。これはアニェージ自身がVersieraをイタリア語と捉えていたのか、それとも当時既にイタリアの数学界においてこの意味の重複をユーモアとして受け取る風潮が出来ていたのか、そのどちらであったのかは定かでない。いずれにせよ、以上のような複数の偶然と、アニェージ自身の才女としてのイメージが重なり、この「アニェージの魔女」という訳は以後広く親しまれるものとなった。
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