アシリウムカチオン・アニオン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/26 03:01 UTC 版)
「アシル基」の記事における「アシリウムカチオン・アニオン」の解説
アシリウムイオンは、 R − C + ≡ O {\displaystyle {\ce {R-C^+#O}}} のようなカチオンであり、炭素と酸素は三重結合を作っている。このような分子種はフリーデル・クラフツ反応や林転移などの中間体として知られている。さらに、アシル基はEI法を使った質量分析で、ケトンのフラグメントイオンとして現れる。 アシリウムイオンを含む塩は、ハロゲン化アシルをピリジン溶媒で第三級アミンと反応させることでも生成する。 RC ( O ) Cl + Et 3 N ⟶ [ RC ( O ) NEt 3 + ] Cl − {\displaystyle {\ce {RC(O)Cl + Et3N -> [RC(O)NEt3^+]Cl^-}}} アシルアニオンは知られておらず、また有機リチウム化合物におけるアシル基-リチウム結合も研究が進んでいない。
※この「アシリウムカチオン・アニオン」の解説は、「アシル基」の解説の一部です。
「アシリウムカチオン・アニオン」を含む「アシル基」の記事については、「アシル基」の概要を参照ください。
- アシリウムカチオン・アニオンのページへのリンク