アクハトの物語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/28 03:25 UTC 版)
ある時、女神アナトはダニルウ(ダニエルとも)が工芸神コシャル・ハシス(英語版)に頼んで、息子アクハトの為に特別に作らせた弓を手に入れようと考えた。彼女はアクハトに金や銀、不死の命とその弓を交換しようと持ちかけるが、アクハトは頑としてこれを拒んだ。これに怒ったアナトはイルの下へ行き、アクハトに復讐する事を告げた。イルはこれを咎めるが彼女は聞かず、自身に仕える戦士・ヤトパン(ヤプタンとも)を送り込み、アクハトを殺させた。すると、アクハトの死と共に地上に乾期が訪れた。アナトは自分の所業を後悔した。そしてアクハトの姉妹であるプガトは喪が明けた後、復讐を誓い、アクハトの仇であるヤトパンを探し出し殺した。その後の物語の詳細は粘土板の消失で不明だが、おそらくアクハトは蘇生し、地上にはまた雨が降るようになったと思われる。
※この「アクハトの物語」の解説は、「アクハト」の解説の一部です。
「アクハトの物語」を含む「アクハト」の記事については、「アクハト」の概要を参照ください。
- アクハトの物語のページへのリンク