アオフタバランとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > アオフタバランの意味・解説 

アオフタバラン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/20 18:54 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
アオフタバラン
茨城県北部 2017年8月中旬
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 単子葉類 Monocots
: キジカクシ目 Asparagales
: ラン科 Orchidaceae
: サカネラン属 Neottia[1]
: アオフタバラン
N. makinoana
学名
Neottia makinoana (Ohwi) Szlach.[2]
シノニム
  • Listera makinoana Ohwi[3]
和名
アオフタバラン(青二葉蘭)[4]

アオフタバラン(青二葉蘭、学名Neottia makinoanaシノニムListera makinoana)は、ラン科サカネラン属の地生の多年草[4][5][6]

特徴

地下にある根茎は短い。は細く、直立して高さ10-20cmになる。は茎の下方にあり、無柄で2個が対生状につく。青緑色で不鮮明な白紋があり、三角状卵形で、長さ幅ともに10-30mmになり、先端は鋭頭で、基部は切形または浅心形となり、縁は細かく波打つ。茎に鱗片葉が4-10個あり、まばらに互生し、長さ2-5mmになる狭卵形で先端は鋭尖頭になる[4][5][6]

花期は7-8月。総状花序に帯緑色のを5-20個まばらにつける。花序軸と茎に毛がある。は鱗片葉とほぼ同形で長さ2.5mmになり開出する。萼片は長さ2-2.5mmの長楕円状披針形で、先端はやや鈍頭。側花弁は線形で、萼片と同じ長さ。唇弁は倒卵形で長さ5-6mmになり、先端が2裂し、裂片は卵形で先は円頭になり、互いに先端で重なり合う。唇弁の基部の左右に耳状裂片がない[4][5][6]

分布と生育環境

日本固有種[7][8]。本州、四国、九州に分布し、冷温帯の樹林下に生育する[6]。低山の疎林下のやや乾燥気味の地によく集まって生える[4]

名前の由来

アオフタバランは「青二葉蘭」の意で、旧フタバラン属(Listera)の中の他種とくらべ、全体に紫色を帯びることがないことによる[4]

種小名 makinoana は、牧野富太郎への献名[4]

ギャラリー

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ Neottia, Tropicos
  2. ^ アオフタバラン「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  3. ^ アオフタバラン「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  4. ^ a b c d e f g 『新牧野日本植物圖鑑』p.1076, p.1335
  5. ^ a b c 『日本ラン科植物図譜』p.149, pp.340-341
  6. ^ a b c d 『改訂新版 日本の野生植物 1』p.215
  7. ^ 『日本の固有植物』p.190
  8. ^ Neottia makinoana (Ohwi) Szlach., eMonocot

参考文献




このページでは「ウィキペディア」からアオフタバランを検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書からアオフタバランを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書からアオフタバラン を検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アオフタバラン」の関連用語

アオフタバランのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アオフタバランのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアオフタバラン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS