アイマク
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アイマク(モンゴル語: Аймаг, [æːmɑ̆ɡ̊])は、元来はモンゴル語で遊牧地を共有する遊牧民の共同体を意味し、これが近現代のモンゴル国や、中華人民共和国・内モンゴル自治区(内蒙古自治区)の行政区画の呼称にまで引き継がれている。内陸ユーラシアの遊牧民を広域統合することに成功したモンゴル帝国やその皇帝直轄政権である大元ウルス・北元では、チンギス家王侯や勲臣諸侯に配下として分与された遊牧共同体を指す制度用語となり、さらに定住農耕地の征服地において彼らに与えられた所領にもこの語は適用された。このモンゴル帝国の制度用語としてのアイマクには漢文では投下という語が当てられた。さらに大清国(ダイチン・グルン)に北元が併合されると、アイマクは「旗」として再編された統治単位をいくつか統合した単位に適用され(盟旗制度)、これが近現代の行政単位へとつながっている[1]。
- ^ 杉山正明/著「アイマク Aimakh」『世界大百科事典1』(平凡社、1988年)ISBN 4-582-02200-6
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