めい

刀剣用語解説集

銘（めい）

上古時代の古墳などから発掘された剣の刀身には金銀の象嵌による銘文が施されていることがあり、話題になることも多い。奈良時代に発布された大宝律令は作刀に銘文を記すことを義務付けており、平安時代末期から一般化する茎の銘文の起源となっている。しかし奈良時代の刀剣の、刀身の彫刻や象嵌から作者を特定できるものはなく、茎の銘文も確認されていない。茎に記された最も古い銘文としては平安時代の伯耆国安綱、山城国三条宗近等の例がある。