無党派層(むとうはそう)
特定の政党を支持したり、利益団体の一員として選挙に参加したりする組織票に対比する形で、無党派層が存在する。選挙のあるごとに、その時点で最もふさわしいと思われる投票行動を取るため、浮動票とも呼ばれている。
無党派層は、一般に、有権者の半数を占めていると言われている。地方よりも都市部に、また高齢者よりも若年者に無党派層が多いとされている。
無党派層の動向は、投票率を左右することもある。政党不信が高まると、無党派層は批判票を投じに出るので、投票率が上がり、組織票に頼って選挙をする政党には不利となる。
選挙ごとに、毎回違った候補者や政党に投票することから、最近では、無党派層の投票行動が選挙結果に大きく影響するようになった。1995年、東京都と大阪府で無党派候補が既存政党の候補者を破って当選を果たして以来、既存政党に対する不信を表すものとして、次々と無党派知事が誕生している。
政治的無関心を嘆く人もったが、無党派層は、むしろ政治的に関心の高いとまで言われるようになった。
(2001.03.29更新)
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