抜き合わせ、抜き合せ
抜き合わせ、抜き合せ
かな表記:ぬきあはせ
サ行下二段活用の動詞「抜き合わす」「抜き合す」の連用形、あるいは連用形が名詞化したもの。
「抜き合わす」「抜き合す」の口語形としては、サ行下一段活用の動詞「抜き合わせる」「抜き合せる」が対応する。
抜き合わせ
別名:ノックアウト,ヌキ
抜き合わせとは、多色印刷において、色のついた地の部分に更に色を重ねることで色が混ざり合わないように、色を乗せる部分の地の色を抜いて、無色にする手法のことである。
抜き合わせを行うことで、濃い地の上に明るく繊細な色を表現したいような場合にも、色が混ざらず、意図したとおりの色を表現することができる。抜き合わせを行う場合には、印刷時の版ズレによって、色を抜いた部分に隙間が生じて白地が露出してしまう恐れがある。そのような失敗を防ぐため、境目の部分をわずかに重ねる処理が行われることもある。この処理はトラッピングと呼ばれる。トラッピングの箇所で色が重なり、混ざった色が発生しても、2色のちょうど境目なので支障とならない。
抜き合わせに対して、地の色をそのままにして色を重ねるようにすることがオーバープリントと呼ばれる。抜き合わせは「ヌキ」、オーバープリントは「ノセ」と呼ばれることも多い。
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