ドバイ‐ショック【Dubai shock】
読み方:どばいしょっく
2009年11月にドバイ政府が、政府系企業の債権者に債務返済繰延べを求めたことに端を発する金融不安。ドバイ債務問題。
[補説] 資金繰りが悪化した政府系持ち株会社ドバイワールドは約590億ドルの債務を抱えていたことから、同社の債権を抱える金融機関の業績悪化が懸念され、UAE向けの金融機関貸出残高が多い欧州で株式相場が急落。影響は世界の株式・為替市場に及んだ。その後、UAE中央銀行が支援を表明したことから信用不安が後退。また、返済延期の対象が同社傘下の不動産開発会社ナキールおよびリミットレスワールドなどの債務260億ドルに止まることが判明。12月14日にはアブダビ政府が100億ドルの資金を拠出し、当面の債務不履行が回避されたことなどから、動揺は沈静化に向かった。
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