とかく

デジタル大辞泉

と‐かく【^×兎角】

読み方：とかく

兎(うさぎ)の角(つの)。現実に存在しないもののたとえ。「亀毛(きもう)—」

と‐かく

［副］(スル)

１ さまざまな物事を漠然とさす。何や彼(か)や。いろいろ。「—するうちに一年が過ぎた」

２ ある状態になりやすいさま。または、ある傾向が強いさま。ともすれば。ややもすると。「年をとると—忘れっぽくなって困る」

「涙は—に止まなかった」〈小杉天外・はやり唄〉

３ 何はさておき。何にせよ。「—この世は住みにくい」

４ （「とかくの」の形で）あれこれよくないさま。「彼には—の噂(うわさ)がつきまとう」

［名］種々さまざまな事柄。

「先師暫く吟じて、—をのたまはず」〈去来抄・先師評〉

[補説] 「兎角」「左右」とも当てて書く。

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「とかく」の例文・使い方・用例・文例

• とかく都合の悪い時間に客人は来るものだ
• 彼らはとかく受身的だ。
• 面と向かって誉めるような人は、とかく陰で悪口を言うものだ。
• 男の子はとかく危険を冒すものだ。
• 人はとかく自分は欠点がないと考えがちである。事実をありのままに述べなさい。
• 人はとかく自分の欠点に気が付かないものだ。
• 若い人はとかくそんなふうに行動するものだ。
• 事故はとかく起こりがちなもの。
• 私たちはとかく怠惰になりがちである。
• 寒い季節に入ると、体の弱い人はとかく風邪を引きやすい。
• 学のある人はとかく無知な人を軽蔑する。
• 運動が健康の鍵であるのを私たちはとかく忘れがちだ。
• とかくするうちに年が明けた。
• ティーカップの入っている小包には取り扱い注意とかくべきです。
• あの人にはとかくのうわさがあった。
• 外見はとかく人を誤らせやすい.
• …とかくれんぼをする.
• 規則はとかく破られるものだ.
• 彼の一件[とかくのうわさ]のことをご存じですか.
• 彼はとかく利己的になりがちだ.