地層処分
英語:geological repository、deep geological repository
放射性廃棄物の処分方法で、地下300メートル以上の安定した地層中に埋設すること。ガラス固化した使用済み燃料などの高レベル放射性廃棄物を超長期的に隔離する手段として行われる。
高レベル放射性廃棄物には半減期が2万4000年のプルトニウムなど、放射能が安全なレベルに下がるまで膨大な時間を要する物質が含まれている。放射性廃棄物を容器(オーバーパック)に閉じ込めてから岩盤のさらに下に位置する地層に埋設し、施設が満杯になったら埋め戻しを行うことが計画されている。
フィンランドのオルキルオトに建設された「オンカロ」では、地層処分が実施されている。2011年現在、地層処分を実際に運用しているのは世界中でオンカロのみである。他に米国やスウェーデンなど、各国が具体的な処分地の選定を進めている。
日本でも、2028年までに処分場を決定する計画でNUMO(原子力発電環境整備機構)が検討を進めている。
関連サイト:
地層処分とはどのような方法? - 原子力発電環境整備機構(NUMO)
ちそう‐しょぶん【地層処分】
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