だろう運転の例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/23 23:31 UTC 版)
右折待ちの状態で前方から直進車が来た場合、「まだ余裕があるだろう」あるいは「譲ってくれるだろう」と判断して右折をする例。直進車の速度や距離、反応を見誤って、いわゆる右直事故を起こす可能性がある。 見通しの悪いカーブなどで、「対向車は来ないだろう」と判断して追い越しを行う例。正面衝突等を起こす可能性がある。 前方の車を追走する状態で、「急ブレーキをかけることはないだろう」と判断して、十分な車間距離を確保しない例。追突事故を起こす可能性がある。 深夜や僻地の道路において、「こんな時/所では歩行者はいないだろう」と判断して、歩行者がいない前提での運転を行う例。思わぬところから歩行者が現れて、対人事故を起こす可能性がある。 駐車の際「ここに停めても大丈夫だろう」と判断して、駐車する例。その車が死角となり、その死角から飛び出した人を別の車が轢いてしまう、という事故の元になる可能性がある。 このような人身事故を起こしたドライバーは、しばしば「駐車車両の裏から歩行者が突然出てきて…」「まさかあんな所から自転車が飛び出してくるなんて…」といった、「相手に落ち度があった」とか「運が悪かった」といった意味合いの言い訳をすることがある。しかしこれらは言い換えればドライバーが知らず知らずのうちに自分に都合の良い予想をし、それに基づいて行動したことによる結果事故が起こったことを意味する。これとは逆に「かもしれない運転」をして危険を予測し、慎重な運転を行っていれば、こうした事故を防ぐことは可能といえる。
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