たくろう火
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/01/14 08:57 UTC 版)
たくろう火(たくろうび)は、広島県東部、あるいは御調郡や岡山県に伝わる火の妖怪。江戸時代の歴史書・地誌である『芸藩通志』などにも記載されている[1][2]。
概要

夏から秋にかけての夜、海岸に火の玉となって出現する。2つの火が並んで現れることから、比べ火(くらべび)とも呼ばれる[2]。かつては瀬戸内海を重要な交通路とする船乗りたちにとってよく知られた妖怪であったという[3]。
広島中部の伝承によれば、非業の死を遂げた2人の女が、京女郎、筑紫女郎(ちくしじょろう)と呼ばれる2つの石と化し、その霊がたくろう火になったと言われている[3]。
出没したのはかなりの過去であり、微かに古い書物にのみ伝承されているに過ぎず、土地の古老にすらほとんど知られていない[3]。
脚注
- ^ 村上健司編著 『妖怪事典』 毎日新聞社、2000年、210頁。ISBN 978-4-620-31428-0。
- ^ a b 多田克己 『幻想世界の住人たち IV 日本編』 新紀元社〈Truth in fantasy〉、1990年、182頁。ISBN 978-4-915146-44-2。
- ^ a b c 水木しげる 『妖鬼化』4 中国・四国編、Softgarage、2004年、39頁。ISBN 978-4-86133-016-2。
関連項目
たくろう火
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「ゲゲゲの鬼太郎 復活! 天魔大王」の記事における「たくろう火」の解説
4-1面に登場。空中を波状に飛び回り、動きを止めた後に三つの顔に分かれて渦巻状の軌跡を描きながら体当たりしてくる。
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