たいへいき

デジタル大辞泉

たいへいき【太平記】

読み方：たいへいき

南北朝時代の軍記物語。40巻。小島法師作と伝えられるが未詳。応安年間（1368〜1375）の成立とされる。鎌倉末期から南北朝中期までの約50年間の争乱を、華麗な和漢混交文で描く。

「太平記読み」の略。

世界宗教用語大事典

たいへいき 【太平記】

軍記物語。四〇巻。作者は小島法師説が有力。いくつかの段階を経て南北朝時代末までに成立。仏教の因果応報思想が基礎にある。慶長（一五九六～一六一五）頃刊行の註釈書『太平記鈔』は世雄房日性の著かといわれる。