渋川春海

世界宗教用語大事典

しぶかわはるみ 【渋川春海】

江戸前期の暦学者。春海はシュンカイとも。碁所家元安井算哲の子で通称助左衛門、字は順正といったが、襲名し姓は家の伝統により保井としのち渋川と改める。薙髪して春海。山崎闇斎に朱子学・垂加神道を、土御門泰福から土御門神道（安倍神道）を、池田昌意から算学を、岡野井玄貞・松田順承から暦学を学び、幕府天文方。宣明暦を改め貞享暦を作った。とくに垂加・土御門の両神道を祖述大成した。著『日本書紀暦考』他。（一六三九～一七一五）