さる 【猿】
霊長目に属するヒト以外の動物の総称。邦語サルは智のまさった獣の意かと一説にある。キリスト教では猿を邪悪なものとして嫌うが、インドでは神聖視する(他国にも多い)。ギリシア・ローマではアフリカから輸入した猿を愛玩用にした。日本では山王日吉や安芸の宮島のように、猿を神の使いとするところがある。また猿は悪魔の目を避けるとして、馬屋に祭ったりする(猿神)。民間の陰陽師で芸能化して猿廻しになったものもある。猿は「去る」と通じるとして忌んで「エテ」とも呼ぶ。海上ではとくに猿の話を忌む。庚申信仰では見ざる・聞かざる・言わざるの三猿を祭り、三猿は安産・子育ての神でもある。安産の神とするのはマレー民族その他にもみられる。昔話には多く登場し、猿が石のくぼみなどに蓄えた木の実が発酵したのを猿酒という。
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