国旗国歌法(こっきこっかほう)
「国旗を日章旗とし、国歌を君が代とする」ことを定めた法律である。1999年の通常国会で、与党三党の賛成多数により可決された。政府見解によれば、君が代の「君」は国の象徴としての天皇、また「代」は国を意味する。
1999年2月、広島県世羅高校の石川校長は、「日の丸君が代」の完全実施を求める県教育委員会と、それに反発する教員組合との板ばさみになり自殺した。このことが国旗国歌法制定のきっかけになった。
文部省の全国調査によると、2000年春の入学式・卒業式では、小中高の君が代斉唱率が全国平均で90%を超えた。日の丸掲揚については、小中高の99%以上で実施された。
1997年では君が代の斉唱率は全国平均が80.1%になった。またワースト4では東京都3.9%、三重県4.8%、神奈川県6.0%、広島県18.6%である。つまり国旗国歌法の制定によって、君が代斉唱率が大幅に上がったことがわかる。
国旗・国歌の定着を図るため、文部省では君が代斉唱率の低い自治体に「適切な指導」を求めている。また2000年春からの小6用社会科では、全ての教科書に天皇の写真が掲載される。さらに「君が代」が国旗であることが明記される。
(2000.08.13更新)
- こっきこっかほうのページへのリンク