げっしょう

世界宗教用語大事典

げっしょう 【月性】

幕末の浄土真宗本願寺派僧。字は知円、号は清狂。周防（山口県）妙円寺住職。諸国に遊学して詩文をよくし、吉田松陰らに交わって勤皇僧として知られ、またキリスト教を攻撃した。二七歳の時に詠んだ「男児立志出郷関」の詩は有名。病没。（一八一七～五八）

げっしょう 【月照】

幕末の法相宗の僧。名は忍向、月照は号。大坂の人。京都清水寺成就院住職。近衛忠煕の知遇を得、尊王攘夷運動に奔走。安政の大獄に西郷隆盛と薩摩に逃れたが保護を得られず、西郷と海中に投身して没（西郷は助けられた）。（一八一三～五八）