がんかんさいぼうとは? わかりやすく解説

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がん幹細胞

読み方:がんかんさいぼう
別名:癌幹細胞ガン幹細胞

細胞の基になる「幹細胞」の性質持ち増殖するがん細胞発生源になっている考えられているがん細胞

がん幹細胞には活性化した態と冬眠状態(静止期)のあることが知られている。活性化する多くがん細胞を生み、生まれたがん細胞増殖して身体蝕む冬眠状態に入ると、がん細胞を生み出さなくなる代わりに抗がん剤に対して感受性を示さなくなる、すなわち治療が効かなくなるという性質を持つ。

がん治療によって多くがん細胞死滅できても、静止期入っているがん幹細胞は死滅せず生き延びる場合少なくない。がん幹細胞が再び活性化してがん細胞産み始めることが、がんの再発に繋がる。さながら悪の親玉である。2013年現在、がん幹細胞が静止期に入る仕組み解明されておらず、静止期のがん幹細胞を的確に叩く方法確立されていない

 2013年3月19日九州大学生体防御医学研究所では、細胞周期調整するタンパク質Fbxw7」のはたらき利用してがん幹細胞を静止状態から強制的に活性状態にし、抗がん剤が効く状態にして、がん幹細胞を死滅させるという治療方法研究成果発表したこの方法が確立すればがんの根治可能になる期待されている。

関連サイト
がん幹細胞の撲滅による新しいがん治療法の開発に成功 - 科学技術振興機構JST2013年3月19日

がん‐かんさいぼう〔‐カンサイバウ〕【×癌幹細胞】

読み方:がんかんさいぼう

癌細胞の中で幹細胞性質をもつ細胞自己複製能力があり、さまざまな細胞分化もできる。癌の発生起源として考えられ1997年にその存在初め確認された。



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