かつて割り当てられていた種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 03:10 UTC 版)
「スノスクス」の記事における「かつて割り当てられていた種」の解説
Sunosuchus thailandicus は1980年にタイ王国北東部から記載された。本種は頑強な下顎のみが発見されており、その先端はスプーン型をしていてすぐ奥側よりも幅広になっていた。Nong Bua Lamphu の近くの Phu Kradung 累層で発見されたこの標本は、当該の層から産出した脊椎動物化石の中では最も保存の良いものであった。Phu Kradung 累層の層序年代は明らかになっておらず、かつては前期ジュラ紀と考えられていたため、S. thailandicus はスノスクス属の最古の種とされた。後の研究でこの層の年代が後期ジュラ紀から前期白亜紀にあたることが判明し、S. thailandicus はスノスクス属で最も新しい種である可能性が浮上した。しかし、新たに発見された S. thailandicus の標本から、本種がスノスクス属の他の種と大きく形態が異なることが示され、独自の属であるチャラワン(英語版)属に再分類された。なお、下顎の標本はレプリカが2015年に福井県立恐竜博物館の企画展『南アジアの恐竜時代』で日本初公開され、スノスクスの標本として扱われた。
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