貸し渋り(かししぶり)(Credit crunch)
銀行がなかなかお金を貸さないことを、貸し渋り(Credit crunch)と言う。銀行の過剰貸付がバブルの原因になったことはよく知られているが、不景気になってからは、銀行は融資を控える傾向にある。
一つにはBIS規制の問題がある。貸し出しを多くすると、銀行の自己資本比率が下がる。BIS規制によると、国際業務を行う銀行の自己資本比率は8%以上であることなどが必要だ。
その他、不況のために債権の回収が不安定になっていることが挙げられる。倒産件数も多いことから、銀行は新規の取引を避ける傾向がある。
貸し渋りになって、おもに打撃を受けているのが中小企業だ。従来ならば銀行から資金を調達できたものが、不況になってからはそれができなくなっている。これは中小企業にとっては死活問題につながる。実際、貸し渋りが原因の倒産も多いようだ。
(2000.10.24更新)
かししぶり
- かししぶりのページへのリンク