大谷亮吉(おおたにりょうきち 1875-1932)
東京大学物理学科(1898卒)で学んだ大谷亮吉は、当時測地学委員会の事業として田中舘愛橘と長岡半太郎らが進めていた日本各地での重力および地磁気測定に新城新蔵とともに従事した(1899、1900)。また、1903年には新城新蔵らと中国、シンガポールなど5地点での重力、地磁気も測定した地球物理学者である。そして、伊能忠敬についての科学的研究には必読の書である『伊能忠敬』の編著者として知られる。
同書は、明治41年(1908)旧帝国学士院の総会の決議により、同院の事業として氏に調査を委嘱したもので、大正6年(1917)年に刊行された。そこでは、伊能忠敬の伝記から測量器具、測量方法など広範な内容が紹介されている。
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