いすゞ・ジェミネットII
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/13 08:03 UTC 版)
ジェミネットII(GEMINETT II)は、かつていすゞ自動車が富士重工業(現・SUBARU)からOEM供給を受けて販売していたライトバンである。
概要
いすゞ・ジェミネットII(2代目) AP8/9型 |
|
---|---|
![]() |
|
概要 | |
別名 | スバル・レオーネエステートバン (OEM供給元) |
製造国 | ![]() |
販売期間 | 1988年 - 1993年 |
ボディ | |
乗車定員 | 2[5]人 |
ボディタイプ | 5ドアライトバン |
駆動方式 | FF / 4WD |
パワートレイン | |
エンジン | EA71 1.6 L水平対向4気筒OHV 76 PS/5,200 rpm 12.0 kgf·m/3,200 rpm |
変速機 | 3速AT / 5速MT |
サスペンション | |
前 : ストラット式 後 : セミトレーリングアーム式 |
|
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,465 mm |
全長 | 4,410 mm |
全幅 | 1,660 mm |
全高 | 1,460 mm |
車両重量 | 1,050 kg |
最大積載量 | 300[150] kg |
その他 | |
車種 | バン4WD |
ステアリング | ラック&ピニオン |
系譜 | |
先代 | いすゞ・ジェミネット |
ジェミネットIIはジェミネットの後継モデルとして1988年(昭和63年)9月に販売。
1986年に発売された先代のジェミネットがリッターカーのスズキ・カルタスバンのOEM車であったのに対して、ジェミネットIIは3代目スバル・レオーネエステートバン(オールニューレオーネ)のOEM車で、先代よりも一回り大きいカローラバン、ADバン、ランサーバン、ファミリアバンなどと同クラスになったため先代より販売台数が多くなり、いすゞの大型車を使用していた運輸事業者、バス事業者、また4WDモデルを中心として警察・消防をはじめとした官公庁にも導入されていた。[1]
レオーネエステートバンとの変更点は、先代ジェミネット同様に外装はグリルやエンブレム、内装はステアリングのマーク程度で、ほぼOEM元のレオーネエステートバンと共通となっており、コーションラベルもレオーネエステートバン(スバル)のものを使用していた。
エンジンは、1600ccのEA71型水冷式水平対向4気筒OHVガソリンエンジンのみ。 駆動方式は、FFとパートタイム4WDの2タイプ。 4WD機能は、ベースとなったレオーネエステートバンと同じ副変速機(デュアルレンジ)の付いた構造。 ミッションは、5速MT、FF車のみ3速ATの設定。 グレードは、2WDと4WDのそれぞれモノグレードであった。
- 1988年9月 先代ジェミネットと入れ替わる形で、富士重工業とのOEM契約により販売開始
- 1989年11月 レオーネに合わせて小変更・一部改良
- 1991年3月 レオーネに合わせて小変更・一部改良
- 1993年7月 既存のワンボックス商用車のファーゴバンに統合される型で販売終了
- これによって、いすゞのラインナップではヒルマンエキスプレスから続いたライトバンが消滅する形になった。
脚注
- ^ このモデルがいすゞ初のサッシュレスドアを採用した。同社にジェミネットIIとしてOEM供給が開始されるまでは、スバルのレオーネエステートバンが日本国内で発売されるバンとしては、唯一サッシュレスドアを採用していた。なお、いすゞ自動車から発売されていた乗用車でサッシュレスドアを初めて採用するのは、2代目アスカ(スバル・レガシィOEMモデル)である。しかし、ジェミネットII、アスカともに、サッシュレスドアを採用する事例は、いずれも最初で最後だった。
関連項目
外部リンク
- いすゞ・ジェミネットIIのページへのリンク