いいなづけ (マンゾーニの小説)とは? わかりやすく解説

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いいなづけ (マンゾーニの小説)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/22 05:47 UTC 版)

いいなづけ
I Promessi sposi
作者 アレッサンドロ・マンゾーニ
イタリア
言語 イタリア語
ジャンル 歴史小説 長編小説
ウィキポータル 文学 ポータル 書物
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いいなづけ:I Promessi sposi)は、アレッサンドロ・マンゾーニの長編小説。1827年に刊行された。イタリアではダンテの『神曲』とならぶ国民文学とされる。

本の第2版の表紙。

あらすじ

時代は17世紀、舞台はスペイン支配下のミラノ公国。主人公はレンツォ(ロレンツォ・トラマリーノ)とルチーアというカップル。コモ湖のほとりのレッコの町に住んでいる。二人はアッポンディオ司祭に依頼して1628年11月に結婚を予定していたが、ルチーアに横恋慕している領主ロドリーゴのさまたげで式を挙げることができない。そればかりか故郷レッコの町を逃れざるをえなくなり、離れ離れになってさまざまな苦労をする。その間、ミラノ公国に大飢饉、傭兵隊の侵入、さらにはペストの流行という災厄が次々に訪れ、国は荒廃する。そうした困難な状況を乗り越え、最後に二人は結ばれ、無事に家庭を築く。

日本語訳

フェデリコ・バルバロ・尾方寿恵共訳で『婚約者』の邦題で刊行、長年この岩波版のみだった。

  • フェデリコ・バルバロ、尾方寿恵訳 『婚約者』 岩波文庫(上中下)、1946-49年、改版1973年、復刊2003年ほか

1989年に平川祐弘訳で『いいなづけ-17世紀ミラーノの物語』(河出書房新社)が刊行し、読売文学賞日本翻訳出版文化賞ピーコ・デッラ・ミランドラ賞を受賞し高い評価を得た。今日ではこのタイトルが周知されている。邦題タイトルに関して訳者[1]は、百姓の若い男女の話なので「婚約者」ではなく「いいなづけ」としたと述べている。

  • 平川祐弘訳『いいなづけー17世紀ミラーノの物語』 河出書房新社、1989年。新版(上・下)、1991年
  • 平川祐弘訳『いいなづけー17世紀ミラーノの物語』 河出文庫(上中下)、2006年。ISBN 4309462677, 4309462707, 4309462715

脚注

出典

  1. ^ 平川祐弘訳『いいなづけー17世紀ミラーノの物語』河出文庫、下巻「解説」385頁



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