あつまみらい・ゆうしげ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 05:55 UTC 版)
「ハスカップ」の記事における「あつまみらい・ゆうしげ」の解説
厚真町のハスカップ栽培農家「ハスカップファーム山口農園」で選抜された株から登録された、国内2番目・3番目の登録品種。厚真町内のみで増殖・栽培が許可されている地域限定品種であり、現在、厚真町の90軒近くの農家が栽培を行っている。 もともと稲作中心の兼業農家であった山口家では、山口美紀子がその両親とともに1978年(昭和53年)から勇払原野から野生種のハスカップ株、約1千本を畑に移植した。 美紀子は自分が畑に移植したハスカップ株の果実を2人の息子に味見させ、苦みや酸味の強い果実がなる株を淘汰していくことで、約30年の歳月をかけ糖度が高く、かつ大粒な果実のなる、優良な系統の株を30株まで絞り込んだ。 その後、厚真町で2002年(平成14年)頃からハスカップの優良系統の調査が始まり、最終的に山口農園から果実の大きさ、食味の良さなどの点が最も優秀と思われる2種が選ばれ、2008年(平成20年)6月5日に、美紀子の息子である善紀が、2つをそれぞれ「あつまみらい」「ゆうしげ」として種苗登録を出願し、翌2009年(平成21年)12月21日に種苗登録された(それぞれ、種苗登録 第18718号・第18719号)。 「あつまみらい」と「ゆうしげ」とも、果実が2.5cm程と大粒で、糖度はリンゴやナシと同等の12度以上に達する。前者が酸味を併せ持つ一方、後者は酸味が少ない。
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