『名樹散椿』(1929年(昭和4年)、山種美術館蔵、重要文化財)
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紙本金地著色、二曲屏風一双、各167.9×169.6センチ。京都市北区にある地蔵院の椿の老木を描いた作品。日本画の写実的な部分に、大胆にもキュビズムにも似た表現を取り入れた意欲作。背景の金地は金箔でも金泥でもなく、「撒きつぶし」という技法によるもので、金砂子(金の細粉)を一面に撒き散らしたものである。これによって光沢を抑えたフラットな金地が実現している。1977年(昭和52年)に『炎舞』と共に重要文化財に指定され、昭和の美術作品として初めての指定となった。
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