『亞書』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/27 03:52 UTC 版)
2015年2月からアマゾンジャパンのインターネット通販で1冊6万4800円の値段をつけた本『亞書』が96巻ほど次々と1冊ずつだけ扱われてきたことが、同年10月頃にネット上で話題となった。どの巻もA5版で480ページのハードカバーである。 それを受けて、全国紙や週刊誌がこれを採り上げ、国立国会図書館の納本制度により、すでに42冊分の136万円余が支払われていることが明らかになった。さらに、亞書以外も含めた同社出版の本(著作権のない聖書などを「1冊5万円ほど」)は、国立国会図書館にこれまで288冊届き、このうち252冊分の代償金として621万7884円が既に支払われていることも判明した。 国立国会図書館の広報によると、「ハードカバーで製本されており、簡易なものではありませんでした。また、ネット上でも頒布されていたのをこちらで確認しています」ということである。田村俊作慶應義塾大学名誉教授(図書館情報学専攻)は、「本の内容から納本の適否を判断することは、検閲につながるのでやってはならない」と述べつつ、「想定外のことだが、この仕組みを悪用しようとすれば、できてしまいそうなことが明らかになった」と述べている。
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